近年、テレビ番組などで空撮を利用することが一般的になってきました。
ドローン空撮技術のみならず、物流や建設、測量などの多くの分野でドローンの利用が進んでおり、今後も幅広い分野で需要が高まっていくことが予測されます。
需要の高まりと共にドローンの操縦人口も増えており、ドローン操縦士として活躍したい方にとって、正しい知識とスキルを習得できる「ドローンスクール」は注目されています。
本記事では、「ドローンスクールの基礎知識」に加えて「ドローンの国家資格」について解説していきます。
目次
・ドローンスクールとは?
・ドローンスクールの種類について
ドローンの国家資格について
ドローンの民間資格について
・講習内容は?
学科の内容
実地の内容
・ドローンスクール費用相場は?
・まとめ
ドローンスクールとは?
ドローンスクールとは、ドローンについての知識や操縦スキルを学べる場所です。
ドローンスクールに通うことで、法律や仕組みを理解した上で、ドローンを安全に操縦できます。
自動車教習所とドローンスクールは似たような場所と考えるとわかりやすくなります。
安全運転のために知っておくべき交通法などの関連知識と、車の基礎的な運転方法を教わります。
同様に、ドローンスクールでは、ドローンを飛ばす上で求められる関連知識と操縦スキルを学ぶことができるのです。
ドローンスクールの種類について
ドローンの資格には、国家資格と民間資格の二つがあり、それぞれの特性と違いについて解説します。
ドローンの国家資格について
ドローンの国家資格は正式名称 「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」の2種類の資格があります。
一等と二等の違いは、フライトができるレベルにあります。
ドローンの飛行方法や場所に応じて以下の4つのレベルに分類されています。
【飛行レベル1】目視内・操縦飛行
【飛行レベル2】目視内・自動運転
【飛行レベル3】目視外・無人地帯で補助者なし
【飛行レベル4】目視外・有人地帯で補助者なし
一等無人航空機操縦士は、レベル4を含むすべてのフライトが操縦でき、二等無人航空機操縦士はレベル3までのフライトが可能です。
どちらの資格も、身体検査、学科試験、実地試験を受ける必要があります。
ドローンの民間資格について
ドローンの民間資格は、各団体がそれぞれの名称で発行しているものになります。
民間資格の種類は、JUIDA認定資格、DJI CAMP認定資格などがあります。
しかしこれから民間資格を取得するのは避けた方がよさそうです。
国交省ホームページによると、その内容には、22年12月5日から3年後に現在の「民間技能認証」が廃止される内容が記載されています。
(国土交通省HPより)
すなわち2025年12月5日以降、国家資格に一本化されるということです。
国家資格取得を検討する方は25年12月5日以降、国家資格へ一本化が予定され、さらに日増しに学科試験の難易度も増すことが予想されていますので、早めに取得するのがおすすめです。
講習内容は?
今回は国家資格の取得の講習について解説します。講習内容については、試験が下記のとおりの科目となっているため、一般的にどのスクールも下記内容に沿うような講習を行います。
講習のスタイルは、対面で座学講習を行うところもあれば、e-learningで座学講習を行うところもあります。
学科の内容
【一等無人航空機操縦士】
1無人航空機に関する規則
一 航空法全般
二 航空法以外の法令等
2無人航空機のシステム
一 無人航空機の機体の特徴(機体種類別)
二 無人航空機の機体の特徴(飛行方法別)
三 飛行原理と飛行性能
四 機体の構成
五 機体以外の要素技術
六 機体の整備・点検・保管・交換・廃棄
3無人航空機の操縦者及び運航体制
一 操縦者の行動規範及び遵守事項
二 操縦者に求められる操縦知識
三 操縦者のパフォーマンス
四 安全な運航のための意思決定体制(CRM等の理解)
4運航上のリスク管理
一 運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案の基礎
二 気象の基礎知識及び気象情報を基にしたリスク評価及び運航の計画の立案
三 機体の種類に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案
四 飛行の方法に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案
【二等無人航空機操縦士】
一等無人航空機操縦士の区分の各科目のうち、第2項第三号ハ「無人航空機の飛行性能」及びホ「飛行性能の基本的な計算」並びに第4項第一号ヘ「カテゴリーⅢにおけるリスク評価」の科目を除いたもの。
実地の内容
一等と二等の試験内容について下記表にまとめました。
ドローンスクールの実地講習の内容も基本的に試験内容に沿ったことを行います。
一等 | 二等 | |
机上試験 | 飛行計画の作成 | |
口述試験 | 飛行空域及びその他の確認作動前確認作動点検飛行後点検飛行後の記録事故又は重大インシデントの説明事故等発生時の処置の説明 | |
実地試験 | GNSS オフ | GNSS オン |
実地試験内容 | 高度変化を伴うスクエア飛行 緊急着陸を伴う8の字飛行 異常事態における飛行 ピルエットホバリング | スクエア飛行 8の字飛行 異常事態の発生時の飛行 |
二等無人航空機操縦士(基本)
●机上試験(飛行計画の作成)
●口述試験(飛行空域及びその他の確認・作動前確認・作動点検・飛行後点検・飛行後の記録・事故又は重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明)
●スクエア飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能ONの状態)
●8の字飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能ONの状態 )
●異常事態の発生時の飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
二等無人航空機操縦士(限定解除・昼間&目視内)
●机上試験(飛行計画の作成)
●口述試験(飛行空域及びその他の確認・作動前確認・作動点検・飛行後点検・飛行後の記録・事故又は重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明)
●スクエア飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能ONの状態)
●異常事態の発生時の飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
二等無人航空機操縦士(限定解除・25kg未満)
●机上試験(飛行計画の作成)
●口述試験(飛行空域及びその他の確認・作動前確認・作動点検・飛行後点検・飛行後の記録・事故又は重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明)
●スクエア飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能ONの状態)
●円周飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能ONの状態 )
●異常事態の発生時の飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
一等無人航空機操縦士(基本)
●机上試験(飛行計画の作成)
●口述試験(飛行空域及びその他の確認・作動前確認・作動点検・飛行後点検・飛行後の記録・事故又は重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明)
●高度変化を伴うスクエア飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態)
●ピルエットホバリング(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
●緊急着陸を伴う8の字飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
一等無人航空機操縦士(限定解除・昼間)
●机上試験(飛行計画の作成)
●口述試験(飛行空域及びその他の確認・作動前確認・作動点検・飛行後点検・飛行後の記録・事故又は重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明)
●高度変化を伴うスクエア飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態)
●緊急着陸を伴う8の字飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
一等無人航空機操縦士(限定解除・目視内)
●机上試験(飛行計画の作成)
●口述試験(飛行空域及びその他の確認・作動前確認・作動点検・飛行後点検・飛行後の記録・事故又は重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明)
●高度変化を伴うスクエア飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態)
●異常事態における飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
一等無人航空機操縦士(限定解除・25kg未満)
●机上試験(飛行計画の作成)
●口述試験(飛行空域及びその他の確認・作動前確認・作動点検・飛行後点検・飛行後の記録・事故又は重大インシデントの説明・事故等発生時の処置の説明)
●高度変化を伴うスクエア飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態)
●ピルエットホバリング(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態)
●緊急着陸を伴う円周飛行(GNSS、ビジョンセンサー等の水平位置安定機能OFFの状態 )
ドローンスクールの費用相場は?
ドローンスクールの価格帯は二等無人航空機操縦士(ドローンの国家資格)であれば、15万から35万ほどとスクールや経験によって値段が様々です。
例えば、おしんドローンスクールと他校を比較してみると下記のようになります。
ドローンの国家資格も車と同様の試験の仕組みがあります。
実地試験と学科試験を通過することが必要ですべて一発でいく場合、約3万円ほどになります。
しかし、実地試験で一発は難易度が高いため、スクールに通い、実地試験を免除した方が安くつく場合がありますが、挑戦してみるのもいいでしょう。
実地試験
試験の種類 | 手数料 |
基本飛行(昼間、目視内、25kg未満) | 20,900円 |
学科試験
二等ライセンスの学科試験費用は、1回あたり8,800円です。
まとめ
今回は、ドローンスクールについて、国家資格と民間資格の違いや国家資格を取得するための学科と実地の内容について解説しました。
ドローンスクールに通うことを検討している方は、これを機に自分に合ったプランを提供しているスクールを検討しましょう。
おしんドローンスクールでは、学科の項目をすべて、オンラインで勉強できるe-Learningの仕組みを採用しているため、隙間時間に勉強が可能です。
また実地講習も楽しく、講師が卒業まで一緒に伴走指導してくれます。
費用面のみならず、取得するまでの時間や環境などを考慮しながら、納得してスクールを選ぶことが大切です。
おしんドローンスクールで国家資格講習を学ぶ「4つのメリット」
メリット1:初心者でも安心して受けられる
おしんドローンスクールの国家資格講習は、ドローン操縦の基礎から実践まで、プロの講師が丁寧に指導します。少人数制で、一人ひとりのレベルに合わせて学習できるので、初心者でも安心して受け
られます。
メリット2:最短一泊二日でドローン国家資格が取得できる
最短一泊二日でドローンの国家資格を取得することができます。忙しい方でも、短期間で資格取得を目指せます。
メリット3:e-Learningで忙しい方もスマホで簡単に学習可能
おしんドローンスクールの学科講習はe-Learningで完結します。e-Learningは、パソコンやスマホで受講できるので、忙しい方でもスキマ時間に学習できます。
メリット4:屋外で広々と練習することができる
空撮体験など屋外で広々と練習することができます。屋外で練習することで、実践的なスキルを身につけることができます。自然豊かな場所の利点を活かした講習が可能です。
おしんドローンスクール 浜松校で是非一緒に国家資格を取得しましょう!