満天の星の下、焚き火の炎が揺らめくキャンプの夜。大自然に囲まれた幻想的な風景を撮影したいと思いませんか?
夜のキャンプ風景をより魅力的に撮影したいと考えている人におすすめなのが、愛用者も増えてきているドローンです。星空をよりダイナミックに撮影できたり、テントの灯りや焚き火による幻想的な風景を上空から撮影できたりと撮影方法が広がります。
本コラムではドローン撮影におすすめのシーンや、夜間飛行をする際の注意点などについて紹介します。
目次
1. 夜にドローンの飛行はできるのか
2. 【キャンプの夜】ドローン撮影はこんなシーンにおすすめ
①日の出入り
②星空
③キャンプファイヤー
④夜景
⑤花火
3. ドローンを夜に飛行させるために必要なこと
①国土交通省の許可
②夜間飛行の訓練
4. ドローンを夜に飛行させるときの注意点
①明るい時間にルートをチェックする
②日の出入り時間をチェックする
③視認性を高めるための照明準備
④規制はこまめに確認する
まとめ
1. 夜にドローンの飛行はできるのか
ドローンを夜間に飛行させることは可能です。しかしどの場所でも誰でもできるわけではありません。100g以上のドローンは日の入りから日の出までの飛行は原則禁止です。原則禁止ではありますが、正しい知識を得たうえで必要な申請を行えばドローンの夜間飛行が可能となります。
日中の飛行に比べると気をつける点や申請の手間などはありますが、ドローンの夜間飛行ができるようになると楽しみ方は広がるでしょう。
2.【キャンプの夜】ドローン撮影はこんなシーンにおすすめ
1日中大自然の中で囲まれたキャンプ場では、日中と夕暮れ、朝焼けと時間によって移り変わる景色を楽しめます。
キャンプ場のルールや航空法を守ったうえで、可能であれば次のようなシーンを撮影してみるのもおすすめです。日中では味わえないダイナミックな映像やロマンチックな風景を撮影できるでしょう。
①日の出入り
通常のドローンは日の入りから日の出の時間帯は操縦できません。しかし夜間飛行が可能となる条件を満たせば、空が美しく染まる時間帯をよりダイナミックに撮影できるようになります。斜め上空からの景色は人の視点からでは見ることのできない世界を堪能できるでしょう。
ドローン撮影を活用すると刻々と変化する空の色、穏やかな水面に映る朝日など神秘的な光景を自分のイメージ通りに切り取ることも可能です。
②星空
広大な敷地のキャンプ場ではまるで降り注ぐような満天の星空を堪能できることもあるでしょう。地上からは見上げての撮影しかできない星空ですが、ドローンがあればさまざまな角度から動きのある映像を撮影できます。
まるで宇宙空間のような幻想的な映像を切り取ることも可能です。いつもとは違った星空を撮影したいと考えているときにもおすすめです。ドローンの画質にこだわると、より鮮明な星空を撮影できるようになるでしょう。
③キャンプファイヤー
キャンプ場においての醍醐味のひとつであるキャンプファイヤー。ドローン撮影ができれば人の視点では見ることのできない火花の広がりや、煙の広がる幻想的なシーンを切り取れます。
ただし火を使う場所なため、細心の注意が必要です。キャンプ場によってはドローンの飛行だけではなく、焚き火を禁止しているところもあるためルールを事前に確認しましょう。
④夜景
展望台や高層ビルからでも夜景は楽しめますが、キャンプ場から見る夜景も美しく雄大です。街並みが見渡せる高台にキャンプ場があると、夜景を楽しめるでしょう。手持ちのカメラやスマートフォンでは撮影できないダイナミックな映像を残せます。
キャンプサイトの優しい灯ときらびやかな街の照明のコラボレーションを撮影するのもおすすめです。
⑤花火
タイミングが合えばキャンプ場から眺めれる花火大会をドローンで撮影してみるのも良いでしょう。観客の姿や木々などの障害物に邪魔をされることなく、迫力ある映像を残せます。
遠くから眺める花火を上空から撮影してみると、日常では観ることのできない美しい瞬間を切り取れます。
3. ドローンを夜に飛行させるために必要なこと
先述しているように、ドローンの夜間飛行は気軽に行えるものではありません。事故や怪我などを防ぐためにも、安全に飛行できる知識が必要です。機体重量が100gを超える場合には、国土交通省への許可申請が必要となります。また日中に比べると視認性も低下するため、夜間飛行の訓練も必要です。
国土交通省への申請方法や夜間飛行の訓練方法について解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
①国土交通省の許可
夜間にドローンを飛行させる場合には、事前に国土交通省への許可申請が必要となります。夜間の飛行は飛行法で規制されているためです。許可申請が認められれば、決められた条件のもと夜間飛行が可能となります。
国土交通省への夜間飛行許可申請を行う際には、緊急連絡先や機体情報、操縦者情報などが必要です。基本的には飛行日の10開庁日前までに行います。しかし内容に不備があると再申請が必要となるため、日数に余裕をもって申請するようにしましょう。
②夜間飛行の訓練
日中に比べると視認性は低くなる夜間飛行は高い技術が必要です。トラブルを発生させないために、安全かつ冷静に操縦することが求められます。そのため国土交通省の許可だけではなく、夜間飛行の訓練を修了する必要があります。
夜間飛行訓練では夜間と同じような状況の中で自立制御を切り、操作します。ドローンスクールにおいても夜間飛行訓練を行っているため、対応している場所を探しましょう。
4. ドローンを夜に飛行させるときの注意点
ドローン飛行に必要な国土交通省への許可や夜間飛行の訓練のほかに、注意するべき点があります。事前準備を怠ると思わぬアクシデントを引き起こすきっかけにもなりかねません。ドローンの夜間飛行を考えている際には、ぜひ次の項目をチェックしてみてください。
①明るい時間にルートをチェックする
ドローンの夜間飛行を考えている際には、必ず明るいうちにルートを確認します。飛行させる範囲内に障害となるものが無いかを下調べするためです。夜間飛行は日中飛行に比べてさまざまな制限がかかります。
飛行高度と同じ半径内に第三者がいないことや、家屋が密集している地域などがないかなどのチェックを行います。
②日の出入り時間をチェックする
夜間飛行の申請許可を得られていても、多くの制限があります。墜落や衝突などのリスクが高まるため、いつも以上に安全性に配慮する必要があるでしょう。
夜間のドローン飛行を考えている際には操縦場所の日の出時間と日の入り時間を確認し、できる限りある程度の明るさを確保できる時間帯で飛行させることを心がけましょう。日の出時間と日の入りの時間は季節や場所によって変化するため、その都度調べることをおすすめします。
③視認性を高めるための照明準備
夜間にドローンを飛行させるために、照明を確保しなければなりません。ドローンが離着陸する場所は十分な明るさを確保できる照明器具が必要です。状況によっては車のヘッドライトでもOKとしている場合もあります。
ドローンの機種にもライトをつける必要があります。ライトをつける目的は暗闇の中で目視確認するためだけではなく、機体の前後を確認するためです。夜間飛行を考えている際にはライトの点滅や色に差がついている機種を選択します。
⑤規制はこまめに確認する
どんなにシミュレーションをしていても、夜間のドローン操作は容易ではありません。日中に比べても視野が極端に狭まるため、見落としていた障害物にぶつかり墜落してしまうというリスクも高まります。
安全性を保つために、夜間飛行の審査基準が難しくなっているのが現状です。許可を得られたとしても、限られた条件下でのみ飛行が可能となります。夜間飛行に限らず航空法などは改正されることもあるため、こまめに確認することをおすすめします。
まとめ
昼間に見せる雄大な自然とは違い、夜は薄暗い中に星空や遠くに見える街明かりがとても幻想的なキャンプ場もあります。その幻想的な風景をドローンで撮影できればキャンプの楽しみ方はより広がるでしょう。
しかしドローンの夜間飛行は高い技術が必要です。申請許可や夜間飛行訓練なども行わなければなりません。本コラムで紹介している必要なポイントや注意点を参考にしながら、安全な飛行を心がけましょう。
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