保険の種類には、公的医療保険、介護保険、年金保険、雇用保険といった公的年金から、万が一のときに備える生命保険や、偶然の事故に備える災害保険などの民間保険まで、その種類は多岐にわたります。
皆さんが聞いたことがあるこれらの保険以外にも、普段はあまり馴染みのない保険も多数存在しています。
昨今ではドローン利用者が増えている背景もあり、ドローンによる事故やトラブルを補償するドローン保険も登場しています。
当記事ではドローン保険に加入する必要性、選び方や注意点などについて解説します。
目次
1. ドローンの利用拡大によって、事故のリスクは高まっている?
2. ドローン事故にはどんな種類がある?
3. ドローン保険の種類は?
4. ドローン保険を選ぶ際に気を付けたいこと
5.ドローン保険によくある質問
まとめ
1. ドローンの利用拡大によって、事故のリスクは高まっている?
ドローンという名前も昨今ではよく見聞きするようになりました。一方で、ドローンユーザーの増加によって事故のトラブルも増えているようです。
国土交通省の報告によると,2022年12月5日から2022年4月26日までの間に合計110件の事故があったと発表されています。
※出典:国土交通省「無人航空機に係る事故等報告一覧(令和4年12月5日以降に報告のあったもの)」https://www.mlit.go.jp/common/001585162.pdf
このようにドローンを操縦する方にとって、保険加入のニーズは高まっているといえるようです。
2. ドローン事故のリスク
ドローンに関する事故やリスクとしてよく挙げられる例を見てみましょう。「操縦ミスによって歩行者にケガをさせた」「モーターやバッテリーの不具合によって機体が故障した」「通信障害によってドローンが制御不能になった」「電線や鳥などに当たり、事故が発生した」「車両や建物に接触して損壊させた」など、事故の原因・発生要因にはさまざまなケースがあることがわかります。
ドローン保険はドローンによる事故やトラブルに備えるための保険です。車の自賠責保険のように加入が義務づけられている強制保険ではありせんが、日ごろからドローンを操作するようでしたら加入しておくと安心です。ただし、カバーできる範囲は保険会社やタイプによって異なる場合がありますので、保証の範囲を確認してから検討しましょう。
3. ドローン保険の種類
ドローン保険の種類は、大きく分けて「機体保険」と「賠償責任保険」の2種類があります。
それぞれの特長を見てみましょう。※補償内容は保険会社の商品によって異なる場合があります
機体保険のおもな補償事例
・操作ミスによる機体の破損
・火災・落雷による機体の損害
・盗難などの事故による損害
賠償責任保険
4. ドローン保険を選ぶ際のポイント
ドローン保険に加入する際は以下を確認して、ご自身にとって必要な保険を選びましょう。
補償範囲
機体損害:ドローン本体の破損、盗難、紛失などを補償
賠償責任:ドローンを操縦中に第三者へ怪我をさせたり、財産を損傷させたりした場合の損害を賠償
自然災害:火災や地震などの自然災害による損害を補償
第三者による損害:ドローンを第三者に貸与した際の損害を補償
保険金額
機体価格::ドローンの購入価格に見合った保険金額を設定する
賠償責任額:万が一に備えて最低でも1億円以上、できれば無制限のものを選ぶ
保険期間
保険会社や保険の種類によって異なりますが、短期・中期・長期・1年といった契約期間があります
保険料
高価なドローンほど、保険料は高くなる傾向にあるようです。また、補償内容、保険金額や保険期間によって金額は変わってきますので、詳しい内容を確認したうえでニーズに合う保険を選びましょう。
特約
航空法違反による損害、データ漏えいなど、さまざまな種類の特約が用意されている場合があります。
加入を検討する際は、複数の保険会社から見積もりを取って比較検討すると良いでしょう。
また、ドローン保険の契約内容をしっかりと確認しておくことも大事です。
5. ドローン保険に関するよくある質問
Q.ドローン初心者です。やはりドローン保険には加入したほうが良いでしょうか?
A.前述のとおり、ドローンによる事故やトラブルは増加している傾向にあります。国土交通省によると、操縦中の事故によって操縦者本人だけでなく第三者が負傷したことも発表されています。長期的にドローンを操縦するお考えであれば、保険による万が一への備えを用意しておくと安心かもしれません。
Q.ドローンをレンタルする場合でも保険の加入は必要でしょうか?
A.レンタルだとしても、リスクを最小限に抑えるためには保険に加入したほうが良いでしょう。予期せぬトラブルやハプニングが起こった場合、修理代や治療費などを請求させる可能性もあり得ます。なお、レンタル会社がドローン保険に加入しているケースもありますので、レンタルする際はレンタル会社がドローンに保険をかけているかどうかの確認をしておきましょう。
Q.ドローンの種類や利用状況によって、保険の内容も変わるのでしょうか?
A.はい、ドローンの種類や利用状況によって、保険の内容は大きく変わります。理由としては、高価なドローンほど修理費用が高額になるため、保険金額も高額になりがちになります。また、どの場所でどのくらいの頻度で飛ばすのか、趣味で飛ばすのか業務で使用するかなど用途によっても選ぶ保険は変わってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ドローンの利用拡大によって、事故やトラブルの件数は増えていることがわかりました。
ドローンの破損は高額な修理費用がかかり、操縦中のドローンのトラブルによって歩行者に当たってケガをさせたり、建物に損害を与えたりした場合は高額の賠償金を支払う可能性がでてきます。ドローン保険に加入しておくことでトラブルの不安を抱えずに操縦ができそうです。
なお、ドローン保険は一律の金額ではなく、自分の目的や状況に合わせて調整できるのがポイントです。
まずは自分のニーズに合う保険を見つけるために、ドローン保険を扱っている保険会社に相談してみましょう!
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