【知る得ドローン】ドローン飛行リスクが低い飛行(カテゴリーⅠ)とは?DID(人口集中地区)も解説ドローン配送の実証実験とメリット・デメリットを紹介

知る得ドローン
ドローン配送

ドローン配達の市場規模は年々増加しており、国家資格制度と機体認証制度が始まるなど法整備が進められ、レベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)も可能となりました。

2024年現在、全国各地でレベル4の実証実験が行われており、今後実際にドローンが上空を飛んでいる景色を見ることが日常になる日が近づいています。

物流業界において2024年問題として取り上げられているトラックドライバー不足や、環境問題など多くの課題があるため、ドローン配達が有効活用されることで課題解決にも繋がることが期待されています。

そんな多くの期待が寄せられているドローン配達について、現状やこれからどのように進展していくのか詳しく解説していきます!

目次

目次

1. ドローン配送とは何か

2. ドローン配達の実証実験例

3. ドローン配達のメリット

4. ドローン配達のデメリット(課題)

5. まとめ

1. ドローン配達とは何か

ドローン配達は、無人航空機(ドローン)を使ってある地点から目的の場所へ荷物を運ぶサービスのことを示しています。

実は、人が住んでいる土地の上空を飛行し、かつ、ドローンを直視せずに飛行(目視外飛行)するには、ドローンの国家資格である「一等無人航空機操縦士」資格が必要なのです。

下の図のカテゴリーの分類は飛行のリスクに比例してかかる規制をわかりやすく図示したものです。

レベル4はカテゴリーⅢに分類されているので、最もリスクが高い飛行であることがわかります。空撮でドローンを飛ばすのと違い物を装備し飛行することから、有人地への墜落などのリスクを軽減するための安全配慮で規制があるイメージですね。

カテゴリートライアングル

画像引用:https://www.hb-j.jp/column/detail.html?id=515

2. ドローン配達の実証実験例

「空飛ぶ牛丼」2.5Km先に届ける実証実験(福島県)2024.03

福島県で、牛丼をドローンで運ぶ実証実験が行われました。

実験を行ったのは、福島県、すき家などを運営するゼンショーホールディングス、そしてドローン開発企業の3者です。

ドローンは離着陸のみ人が操縦し、目的地までの飛行は自動で行われました。

出発した店舗から約2.5キロ離れた目的地まで、約15分で到着したようです。

地図 福島

引用:ドローンによる配送実験「空飛ぶ牛丼in南相馬」を実施します イームズロボティクス株式会社 https://www.eams-robo.co.jp/news/1572

山間地でのレベル4飛行(東京都)2023.3

日本郵便はドローンを使った国内初のレベル4という飛行で郵便物を配達する実験を行ないました。

日本郵便は東京・奥多摩町の山間部でドローンを人のいる上空や目で確認できない空域を飛ばす国内初の「レベル4」という飛行で配達する実証実験が行われました。

ドローンは住宅地にある郵便局を飛び立ち、直線距離で2キロ余り離れた住宅まで5分ほどで小包を配達しました。

引用:国内初 ドローン レベル4飛行で郵便配達実験(2023年3月28日) ANNnewsCH https://www.youtube.com/watch?v=0lSAsNgryaY

処方薬や医薬品を郵送する実証実験 2023.12 (東京都)

診療所や病院では、オンライン診療を行った際の処方薬など、医薬品を郵送するケースがありますが、近年は物流分野の人手不足が社会課題となっており、ドローンの利活用に期待が高まっています。

地図 桧原

画像引用:日本初、医薬品をドローンのレベル4飛行で輸送する実証実施 KDDI株式会社 https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2023/12/08/7132.html

ANAドローンプロジェクト

ANAホールディングスは、2016年にドローンプロジェクトを設立し航空機の安全運航に関する知見を活かしたドローン物流サービスの事業化に向けた検証を継続して実施しているようです。

物流課題や離島・中山間地域での買い物や医療機関へのアクセス不便などを解消するための将来的な輸送インフラの一部として社会普及することを目指しています。

画像引用:ANA Drone https://www.ana-drone.com/

3.ドローン配達のメリット

ドローンで荷物を配達することによって既存のトラックやバイクなどと比べどのようなメリットがあるのでしょうか。

迅速な配達: ドローンは空を飛べるため交通渋滞や交通規制を避けて荷物を素早く届けることができます。フードデリバリーなどスピードが求められるシーンにおいて特に活躍するでしょう。

・難しい地域への配達: 山岳地帯や離島など交通網が無い孤立した場所など、アクセスが難しい地域にも配達が可能です。

人手不足の解消: ドローンはプログラミングやAIによる自動律飛行が可能なため現在日本で深刻な課題となっているトラックドライバーの人手不足解消に繋がります。

災害現場への配達:  津波や土砂崩れなどで道が塞がれてしまったり、人が向かうのにはリスクの高い場所へ荷物を運ぶことができます。東日本大震災であったように建物の屋上で何時間も取り残されている人にも、ドローンであれば毛布や食料の物資輸送が可能となります。

4. ドローン配達のデメリット(課題)

ドローン配達のメリットとして迅速な配達や人手不足の解消などがある一方で課題も多くあります。

・墜落・衝突のリスク
ドローンは空を飛ぶ以上、墜落や衝突した際のリスクが大きいのが課題
となっています。ドローンはヘリコプターなどと比べても小さいため鳥がプロペラにぶつかるだけでも墜落する可能性があります。
さらに人が乗り込んで直接操縦しているわけではないため、バグや通信エラーによる制御不能に陥る可能性もあります。ただ、墜落への備えとしてパラシュートも装備している機体もあるので年々安全性が向上しています。

・悪天候な環境では飛行不可
ドローンの特徴として強風や大雨の環境では飛行させることができません。しかし多くの物流ドローンは防水防塵となっており、空撮用ドローンと比べても大きいため若干の雨や風であれば問題なく飛行は可能です。

・法律面での課題
ドローン配達を実現するために、国家資格やレベル4飛行など様々な法整備が行われましたが、ドローン配達が法的に可能になった一方でその条件は厳しいのが現状です。

5. まとめ

ドローン配達はこれから日本の物流を支えていく上で非常に重要な位置付けとなりますが、まだまだ課題が多いのも現状としてあります。

今回は、ドローンの配送への利活用についてご紹介しました。

さまざまな場所で実証実験が行われ、いよいよサービスとして登場する日も近いでしょう。これに伴って、操縦できる人、専門的な知識や技能を持った人の需要が増えてくることが予想されます。ドローン配達などのドローンを使った事業は多くの場面で国家資格を保有していると有利になります。ドローン関連産業のお仕事を考えている方は国家資格を取得しておくことをお勧めします

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