毎日の通勤・通学から休日に楽しむ趣味やレジャーまで、あらゆるシーンで気になるのが天気のこと。梅雨や台風のシーズン以外にも、近年では夕方から夜にかけて発生するゲリラ雷雨などの異常気象も年々増えているように感じます。大雨によって川の水が増え洪水が起こったり、作物の育ちが悪くなったりするなど、大雨は私たちの生活にさまざまな影響を及ぼします。
ドローンは業務上での撮影のみならず、個人の趣味としても幅広く使用されています。
ドローンに関心を持っている皆さんも「ドローンを飛ばしたいけど、雨が降りそうな日は止めたほうがいいのかな…」と思う方も多いのではないでしょうか。
雨天時はドローンを飛行させても大丈夫なのか、また万が一ドローンが濡れてしまったらどうすれば良いのか一緒にみてみましょう!
目次
1. そもそも雨の日はドローンを飛ばしてもいいの?
2. 風が強くても雨が降っていなければ大丈夫?
3. もし突然の雨でドローンが濡れてしまった場合は?
4. 防水性に優れたドローンも開発・販売されている
5. 災害時にも活躍するドローン
まとめ
1. そもそも雨の日はドローンを飛ばしてもいいの?
結論からいうと雨の日にドローンを飛ばすのは避けた方が良いでしょう。ドローンは精密機械です。雨による浸水などで内部に水が入ってしまうと、部品が壊れて故障してしまリスクがあります。飛ばしている最中に故障してしまうと、そのまま墜落する可能性があり危険です。
雨天時でも飛行を続けると故障してしまい、最悪の場合は建物や歩いている人にぶつかって事故に発展する恐れもあります。
2. 風が強くても雨が降っていなければ大丈夫?
風が強そうだけど、雨が降っていないから大丈夫という訳ではありません。雨天時と同じく強風の日もドローンを飛ばすのは避けましょう。ドローンは風に弱く、重量の軽いドローンであればあるほど風の影響を受けやすく、流されやすくなります。強風が起こりやすい地形やビルの多い都市部でのビル風にも注意が必要です。
なお、国土交通省のマニュアルによると「5m/s以上の突風が発生するなど、無人航空機を安全に飛行させることができなくなるような不測の事態が発生した場合には即時に飛行を中止する。」と記載されていることが確認できます。
※国土交通省「無人航空機 飛行マニュアル」より引用
こちらの国土交通省のマニュアルにある通り、内容を遵守せずに違反した場合は航空法違反となり、罰金刑などが課せられます。強風の日は屋外でドローンを飛ばすのは避けて、屋内で飛ばすなど別の方法を検討しましょう。
3. もし突然の雨でドローンが濡れてしまった場合は?
ドローンを飛ばしている最中に突然雨が降り出してドローンが濡れてしまった…ということも起こるかもしれません。そのような場合、どう対処すれば良いのでしょうか?
2024年7月から8月までに関東で発生したゲリラ雷雨の総発生回数は6,500回※を越えたというデータが出ています。全国的にもゲリラ雷雨の発生数が増えているため、悪天候が予想される日は安全を優先して飛行を中止するのが良いでしょう。
※出典:ウェザーニュース
もしも予想外の雷雨に見舞われてしまった場合は、ドローンの操作をすぐに中止して、以下の方法で対応してください。
- まずはドローンの操作を中止して着陸させる
- 機体に付いた水分をタオルでしっかりと拭き取る
- 水分が細部まで拭き取られていることを確認したら、ドローンの電源を切り、バッテリーを抜く
- 2~3日程度、自然乾燥を行う
機体の内部までしっかりと乾燥させてから、最低24時間以上の自然乾燥が必要です。その間はドローンを操作したい気持ちをグッとこらえて、乾燥が終わるまで数日間は待つようにしましょう。
4. 防水性に優れたドローンも開発・販売されている
Introducing SplashDrone 4 – the Most Advanced Waterproof Drone Ever(動画: 公式ベージより)
ここまで読まれて、「ドローンは雨天時に飛ばせないもの」と思った方もいるのではないでしょうか。基本的に雨天時の飛行は行うべきではありませんが、近年では防水ドローンも開発され販売もされています。防水ドローンは一般的なドローンと同じように、空中を飛行させて無線で遠隔操作を行う無人航空機です。前述のとおり、一般的なドローンは雨や強風に弱く、悪天候では操縦させることができません。そんな、雨天時でも飛ばしたいという願いを叶えてくれたのが防水ドローンです。
防水ドローンを選ぶことで雨天時でも、天気に左右されることなくドローンを飛ばすことが可能になりました。防水ドローンにはさまざまな種類があり、防水技術に優れたものだけでなく、カメラやリモートコントローラーまで防水仕様の商品もあります。
防水仕様のドローンを選ぶメリットとして
- 突然の雨にも左右されず撮影を続けることができる
- 海や川などの水辺でも気にすることなく撮影できる
- 操作ミスで水の上に落下しても、通常のドローンと比べて故障するリスクが少ない
このように、雨の中や水辺での飛行が可能になることで、撮影の幅がぐんと広がります。
防水ドローンも通常のドローンのようにしっかりとメンテナンスを行い、安全に飛ばすことを意識したいですね。
5. 災害時にも活躍するドローン
このように進化を続けているドローンは近年、災害時においても活用しています。災害時によるドローン活用のメリットとしては、以下のものが挙げられます。
- 逃げ遅れた被災者を発見することができる
- 川や山などの人が立ち入ることができない被害箇所を詳細に確認できる
- ヘリコプターなどの有人航空機と比べて、購入費用・維持費用を抑えられる
- 広いスペースを必要とせずに離着陸が可能
- 被害状況の確認など、災害発生時に必要な迅速な対応が可能
ただし、以下のようなデメリットもあります。
- 通信状況や天候に左右されやすい
- 経験値のあるパイロットが必要である
- 長時間の飛行が難しい
災害時でのドローン活用事例
2017年7月、九州北部豪雨で生じた被災現場をドローンで撮影した映像がネットで公開されました。人が立ち入ることができない被害箇所をドローンで撮影することで、川や山の被災状況の把握に役立てられました。
また、2020年7月の長野県豪雨災害においては、豪雨で土砂崩れのあった長野県企業局大鹿発電所付近をドローン空撮による状況調査を実施するなど、今後も災害時でのドローンの活用が期待されています。
まとめ
結論として「天気が悪くてもドローンは飛ばせる」かは「飛ばすのは避けたほうがよい」「飛ばす場合は機体の性能をちゃんと把握する」となります。
ドローンを飛ばす際には操縦者自身の知識や経験はもちろんですが、事前の許可申請、情報や周りの環境をしっかりと把握して最大限に安全に考慮して楽しいドローンライフを過ごしましょう。
ところで静岡県浜松市浜名区にはドローンの国家資格の取れるドローンスクールがあるのはご存じですか?
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