【知る得ドローン】ドイツのドローン制度を解説!手続きや禁止ルールも併せて紹介

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ドイツ


シンデレラ城のモデルになったとされるノイシュバンシュタイン城や、中世の街並みが色濃く残るロマンティック街道といった風景をドローンで空撮したい人は多いでしょう。

この記事では、ドイツのレクリエーション飛行に関する制度や手続き、カテゴリ別の概要や試験内容などを解説しています。

ドイツでのドローン空撮に興味がある方は、是非、最後まで読んでみてください。

1. ドイツのドローン制度

ドローン

2. ドイツのレクリエーション飛行におけるルール

ドローン 草原

ドイツ国内のレクリエーション飛行のルールは以下の通りです。

3. ドイツのOPENカテゴリについて

カテゴリー

①A1(個人製造機 / C0)

カテゴリー A0

該当スペック
・重量250g未満
・秒速19m/s以下
・全電動
講習・試験・ユーザーマニュアルの理解(個人製造機は不要)
・LBAによるオンライントレーニングコース推奨
飛行条件・高度120m(400ft)以下
リモートID・U-Spaceの登録・不要

重量250g未満に該当するトイドローン(個人製造機も含む)は、機体やリモートIDの登録が不要です。また、年齢制限がなく、推奨されていませんが群衆を除いた第三者上空の飛行も許可されています。

しかし、機体にカメラやマイクが搭載されている場合は、オペレーター登録と機体登録が必要です。

②A1(C1)の概要と試験内容

カテゴリー A1

該当スペック
・重量250g~900g未満
・秒速19m/s以下
・全電動
講習・試験・製造ドローンのユーザーマニュアルの理解
・オンライントレーニングテストの完了
・オンライン筆記試験の合格
飛行条件・高度120m(400ft)以下
リモートID・
U-Spaceの登録
・必要

カテゴリA1とA3は、同じ内容のオンライントレーニングの完了とオンライン筆記試験を受験します。

オンライン筆記試験を受験するためには、LBAのWebサイトにおけるトレーニングテストで75%以上正解しなければなりません。

トレーニングテストに不合格だった場合でも、無料で何度でも挑戦できます。

A1/A3の試験概要

A1/A3のオンライン筆記テストの概要は、以下の通りです。

③A2(C2)の概要と試験内容

カテゴリー A2
該当スペック・重量4kg未満
・全電動
講習・試験・製造ドローンのユーザーマニュアルの理解
・オンラインコースとオンラインテスト
・自己トレーニング
・LBA認可テストセンターでの理論試験

飛行条件
・高度120m(400ft)以下
・立入管理区画のみ
・第三者から水平距離で30m以上離れる
(低速モードでは5m以上)
リモートID・
U-Spaceの登録
・必要

A2は、A1 / A3と異なり、以下の要件を満たさなければなりません。

・A1/A3のライセンス
・A3における実践的な動作条件の自習
実践的独学修了宣言書の提出
実践独学リモートパイロット宣言書の提出
LBA認可試験センターで実施される理論試験に合格する

A2の試験概要

④A3(C3 / C4 / 個人製造)の概要と試験内容

カテゴリー A3

引用:LBAのUAS分類


該当スペック
・重量25kg未満
・全長3m未満
・全電動
講習・試験・製造ドローンのユーザーマニュアルの理解
・オンライントレーニングテストの完了
・オンライン筆記試験の合格


飛行条件
・高度120m(400ft)以下
・住宅地、商業地、工業地、レジャー区域から水平距離で150m以上離れる
・【第三者との安全距離】
-水平距離で30m以上離れる
-1m高くなるごとに1m距離を開ける(1:1ルール)
-ドローンが最高速度で2秒間飛行できる距離以上
リモートID・
U-Spaceの登録
・必要
・模型航空機と個人製造機は不要

A3は、A2ほど厳しい飛行条件ではありませんが、安全距離を長く保つことが必要です。

A3の試験概要

4. ドイツにおける操縦者登録の手続き

ドローン 森

ドイツでドローン飛行を行う際、以下の要件に該当するドローンはLABの公式Webサイトからドローンと操縦者登録を行う必要があります。

・重量が250g以上
・カメラやセンサーを搭載したもの
・「SPECIFIC(特定)」カテゴリに該当するもの


カメラやセンサーなど、情報収集できる装備を搭載しているものは、250g以下でも登録義務が発生します。

①登録に必要なもの

5. ドイツでは日本人でもドローン飛行ができる?

ドローン 上

6. ドイツ国内での違法なドローン飛行に対する罰則

判決

ドイツ国内で違法なドローン飛行を行った場合、LBAやDFS(ドイツ航空局)、地方自治体によって厳しく罰せられます。

違反例罰金
制限空域での飛行500~50,000ユーロ以上
未登録による飛行最高1,000ユーロ
無許可での高度超過500~5,000ユーロ
賠償責任保険未加入1,500~5,000ユーロ
プライバシー侵害1,000~2,000万ユーロ(企業の場合年間売上高の最大4%の罰金)

まとめ

国旗 ドイツ

この記事では、ドイツのレクリエーション飛行に関するドローン制度について解説しました。

ドイツはEU加盟国であるため、EASAに準拠したルールでドローンを楽しむことができます。

荘厳なお城や中世の街並みなど、ロマン溢れる風景を空撮してみてはいかがでしょうか。

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