水中ドローンとは?その活躍やメリットを解説!

知る得ドローン
水中ドローン

みなさんは「水中ドローン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?水上ドローンとは、遠隔操作によって水面を航行できる無人機器のことです。海・湖、河川、ダムなどの水中での監視、調査、測量など、様々な作業に活用されており、見えないところで私たちの日常生活にも深く関わっています。当記事ではそんな水中ドローンについて解説していきます。

1. 様々な分野で活躍する水中ドローン

水中

「ドローン」といえば空を飛ぶドローンの姿を思い浮かべる方も多いと思います。水中ドローン(ROSV)は「ROSV(Remotely Operated Surface Vehicle)」の略で、文字通り水中で活躍するドローンのことをいいます。近年では技術の進歩により様々な分野で活用が広がっています。空を飛ぶドローンは、空撮や測量、物流などに活用されていますが、水中ドローンは水中撮影、水中調査、水中点検、水中作業など、水に関連する調査や作業に使用されています。

2. 水中ドローンと空を飛ぶドローンとの違いは?

「水中ドローン」とは、水中で遠隔操作が可能な無人機器です。空を飛ぶドローン(一般的には「ドローン」と呼ばれるもの)と比較されることがありますが、両者には大きな違いがいくつかあります。水中ドローンと空を飛ぶドローンとの違いは以下のようになっています。

・操作方法

空を飛ぶドローンは無線(電波)で操作するのが一般的ですが、水中では電波が伝わりにくいため、水中ドローンは原則として有線(ケーブル)でコントローラーと接続されています。近年では、音波通信を利用した無線式の水中ドローンも開発されていますが、現在のところは有線式がメインで使用されています。

・機体の構造

水中ドローンは水中で使用されるため、空を飛ぶドローンよりも防水性や耐水圧性が高く設計されています。また、水中で安定して動作するように、重心や浮力が考慮されて造られています。

・飛行(潜航)原理

空を飛ぶドローンは、プロペラの回転によって発生する揚力を利用して飛行します。一方、水中ドローンは、プロペラの回転によって発生する推進力で水中を移動します。また、水中ドローンはコンピューターでモーターの回転やプロペラの形状をコントロールすることで機体の方向や高度(深さ)を動かして水中を潜航します。

3.幅広い分野で活躍している水中ドローン

水中ドローン2

ここでは、水上ドローンが実際にどんな場所で、どんな目的で使われているのかをご紹介します。

・ダムなどのインフラ点検

ダムの壁面や水門などの点検に、水中ドローンが活用される例もあります。従来は潜水士による目視点検が主流でしたが、水中ドローンを用いることで安全かつ効率的に点検を行うことが可能になります。濁った水中でも高画質カメラによる詳細な映像を確認できるため­、ひび割れや腐食などを早期に発見することが可能となります。

・海洋調査

海洋生物の生態調査や海洋汚染などの調査で使用されることがあります。水中ドローンにカメラやセンサーなどを搭載して、海洋生物の生息状況や環境データを収集したり、海洋汚染の原因や汚染状況を調査したりします。

・漁業での活躍

漁業においては、カメラを搭載した水中ドローンを遠隔操作することで、網の破れや損傷を迅速かつ正確に発見できます。また、水中ドローンに魚群探知機を搭載することで、広範囲の魚群探知を効率的に行うことが可能です。養殖業では、生簀の中の魚の数、健康状態、生育状況などを観察できます。

4.水上ドローンならではのメリットと課題

水中ドローンの利用には、従来の水中作業に比べて多くのメリットがある一方で、課題も存在します。水中ドローンの利用に伴うメリットと課題は以下になります。

【メリット】

・安全性・作業効率の向上

無人機であるため、人(潜水士)が危険な場所や立ち入れない場所でも、安全に調査・作業ができます。また、遠隔操作によってリアルタイムで水中映像や情報を取得できるため、作業効率が向上します。

・作業コストの削減

人件費、潜水準備、作業船などのコストを削減できます。また、作業時間の短縮にもつながる場合もあります。

・詳細なデータが取得可能

高画質カメラや各種センサーを搭載することで、水中の詳細な点検や調査が可能になります。

【課題】

・法規制の存在

水中ドローン自体を対象とする法規制は整備途上です。現状では法規制が存在しないため、ビジネス活用においては確認が必要になる場合があります。

・水中の障害物:

水中には障害物が多いため、ケーブル等が絡まると機体の回収が困難になる場合があります。水中ドローンの操作には注意が必要になります。

・技術的な課題

水中ではGPSが届かないなどの通信面、バッテリーの持続時間、水流や障害物への対応など、技術的な課題が存在します。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?水中ドローンを普段目にする機会は少ないかもしれませんが、橋梁(きょうりょう)、ダムなどのインフラ点検・維持管理や海洋資源調査、環境保全、漁業での活動など、私たちの生活に関り、支えてくれています。水中ドローンはまだ発展途上といえますが技術の進歩とともに、その活用範囲はさらに広がることが期待されます。

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