NTTComは、福島県昭和村で自律飛行型ドローン「Skydio X10」と低軸軌道衛生「Starlink Business」を活用して、夜間の人物探索に成功しました。
この実証実験では、ドローンの夜間自律飛行機能とサーマルカメラを使い、困難な環境でも人物探索が可能であることを確認したものです。
また、衛星通信を利用することで、電波不感地帯からも遠隔地への映像伝送が可能になり、迅速で安全な状況把握が実現します。
参照:福島県昭和村で自律飛行型ドローン「Skydio X10」と低軌道衛星「Starlink Business」を活用した夜間人物探索に成功
目次
1. 夜間の人物探索に使われたドローンとは
2. ドローンに搭載されたカメラの機能
3. 実験の目的
4. 実験結果と成功の要因
まとめ
1. 夜間の人物探索に使われたドローンとは?
YouTube: ドコモビジネス | NTTコミュニケーションズ – Skydio X10 NightSense
夜間の人物探索に使われたドローンは、「Skydio X10」という機種です。
「Skydio X10」は高性能なカメラを搭載し、最大で40分間の長時間飛行が可能です。
耐久性もIP55で耐水・耐塵性能も持っています。
最大の飛行速度は72km/hで迅速な移動ができます。
ですが、この機種はプロフェッショナル向けの機種になります。
このタイトルを見て「あれっ」と思った方は多いでしょう。
通常のドローンは、夜間飛行はほぼ無理です。
それは規制で夜間飛行が原則禁止なのです。
基本的にドローンの飛行は日中、日没までが基本です。
「Skydio X10」には「NightSense」という機能が搭載されています。
そのため、低照度環境(夜間)でも飛行できるのです。
「NightSense」機能を有効にすると、赤外線や可視光のストロボライトを使うことで視認性を向上させることが可能です。
ただし、この機能を使用している間は、障害物回避機能は無効になってしまうため、飛行中は注意が必要です。
2.ドローンに搭載されたカメラの機能
使用されたドローンに搭載されているカメラにはさまざまな機能が備わっています。
そのいくつかを紹介しましょう。
- 高精度カメラ
Skydio X10には、64MPの挟角カメラ、50MPの広角カメラ、48MPの望遠カメラが搭載されています。
このため、詳細な検査画像や地図が取得できます。
- 360度視野
6台のナビゲーションカメラにより、360度の視野が提供されます。
すべての方向を空間的に把握することができます。
- 低照度性能
50MPの広角カメラは、大きなピクセルと広い視野の基準を設定することで、低照度シーンでのノイズを軽減し、HDRを可能にします。
- サーマルカメラ
640×512の解像度に対応しているので、温度差を正確に検知するFLIR Boson+センサーが搭載されています。
このため、ホットスポットや人間を特定することができるようになりました。
- 自動露出調整
環境に合わせて、自動的に露出を調整し、最適な画像を提供できます。
- ズーム機能
高メガピクセルセンサーで、広角で詳細な画像を取得できます。
また、望遠レンズでさらにズームインすることもできます。
3. 実験の目的
この実験の目的は、災害時に迅速な人命救助を目指すものです。
災害では発生後、72時間以内に救助することが非常に重要です。
特に山岳遭難では、夜間は気温の低下により生存率が低下するリスクがあります。
ドローンを活用することで、安全で迅速な探索活動が可能になりました。
これで困難な環境下でも人命救助を行うことが目標です。
また、NTT Comでは、「Skydio X10」という自律飛行型ドローンと「Starlink Business」を活用して、電波の不感地帯でも遠隔地への映像伝送を伝送を可能にし、リアルタイムでの状況把握を実現しました。
4.実験結果と成功の要因
Skydio X10ドローンは、夜間でも安全に自律飛行ができることが確認されました。
サーマルカメラを使用することで、視野が悪い環境や障害物が多い場所でも効率的に人物が確認できます。
さらにスポットライトを使うことで、上空90mからでも人物を確認できました。
また、低軌道衛星を利用した衛星ブロードバンドインターネットサービスの利用で、電波の不感地帯からでも遠隔地への映像伝送が可能でした。
これらの結果により、NTT Comは困難な環境下でも迅速で安全に人物探索を行えることを証明しました。
今後はさらに効果検証を進める予定です。
この実験を成功させた要因はいくつか考えられます。
検証してみました。
- Skydio X10ドローンやサーマルカメラ・スポットライト・Starlink Businessなどの先進的な技術を組み合わせることで、夜間でも効率的で安全に人物探索が可能です。
- 低軌道衛星を利用したインターネットサービスにより、電波不感地帯でもリアルタイムで映像を伝送できたことが、迅速な状況把握と対応を可能にしました。
- Skydio X10ドローンの自律飛行機能が高精度だったため、障害物を避けながら安全に飛行できたことが探索の成功に寄与しました。
- 探索の対象者の緯度経度情報を正確に記録し、その情報を基に対応できたことが探索の効率を高めました。
まとめ
NTT Comは、福島県昭和村で自律飛行型ドローン「Skydio X10」と低軌道衛星「Starlink Business」を活用した夜間人物探索に成功しました。ドローンの夜間飛行とサーマルカメラにより、困難な環境下でも迅速かつ安全に人物を発見できることを実証しました。また、衛星通信を利用することで、電波不感地帯からもリアルタイムで映像を伝送し、迅速な状況把握が可能となりました。
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