最近、トレッキングでドローンを使うことが流行っています。
トレッキングとドローンは相性がよく、ドローンを使うと雄大でダイナミックな自然を写真や映像に残せます。
しかし、「ドローンを始めてみたいけれど、気をつけるポイントが分からない」「ドローンの使用許可ってどうやって取れば良いの?」など疑問点が多いことでしょう。
そこで本記事では、トレッキングでドローンを飛ばす魅力や注意点、撮影テクニックを詳しく紹介します。ドローンの使用許可についても詳しく説明しますので、最後までしっかりご覧ください。
目次
1.トレッキングとは
2.トレッキングでドローンを飛ばす魅力
3. 技術習得が難しいなら最新ドローンを使うかドローンスクールを検討しよう
4.トレッキングでドローンを飛ばす注意点
①航空法に基づく許可申請
②土地の所有者・管理者に対する確認と届け出
5. トレッキングで使えるドローン撮影テクニック4選
①下降チルトアップ
②ノーズインサークル
③パン
④後退しながら上昇
まとめ
1. トレッキングとは
トレッキングとは、自然の中を歩きながら景色を楽しむアウトドアアクティビティです。山や森、川沿いなどの自然豊かな場所を歩くことで、日常生活では感じられない大自然の美しさや新鮮な空気も堪能できます。
また、トレッキングは体力作りや健康維持の手段として使う方も多いです。達成感と心地よい疲労を得られるため、人気のアクティビティとなっています。トレッキングは登山とは異なり、特殊な装備を必要としないため、初心者でも安心して楽しめます。
また、初心者の方は天候や地形、体調管理にも気をつけ、できるだけ安全なルートを選びましょう。突然雨が降ってくると体温低下を招き、低体温になり取り残されることもあり得ます。
ゴツゴツした岩場が多いコースも避けましょう。予想よりも進むのが大変すぎて趣味として続かない可能性が高まります。体調管理に関しては、服装や水分補給のための飲み物、緊急時のための救急キットなどを持ち運ぶことで安心してトレッキングを楽しめます。
初めてトレッキングをする方は、経験者と一緒に行くか、ガイド付きのツアーに参加することをおすすめします。自分ひとりでトレッキングを始めると、道に迷ったり、最悪の場合、遭難してしまうかもしれません。経験者と一緒に行くと知識を教えてくれたり、緊急時に助けてくれたりします。
ガイドつきのツアーならトレッキングのプロフェッショナルと一緒に移動するため、危険な目に遭わないので安心して楽しめます。自然の中にいるということは、危険と隣り合わせでもあります。自然の中で行うアクティビティであることをきちんと心得て取り組みましょう。
2. トレッキングでドローンを飛ばす魅力
トレッキングでドローンを飛ばす魅力は、大自然をダイナミックに撮れるところです。ドローンは、人の手では撮れない視点で写真や映像が撮れるため、雄大でダイナミックな自然風景を撮るのに適しています。
例えば、木に囲まれており眺望が期待できないエリアだとしても、空高くにドローンを飛ばして撮影することで素晴らしい写真が撮れます。見晴らしのよいエリアでドローンを飛ばすのも良いですね。ドローンをご自身から離した場所に配置することで、ご自身と見晴らしのよい雄大な景色の両方を写真に収められます。
ドローンは、普段の視点とは異なる写真や動画を撮りたい方にもおすすめです。雄大な自然をダイナミックに撮る技術を身につけることで、トレッキングがより一段と楽しめることでしょう。
3. 技術習得が難しいなら最新ドローンを使うかドローンスクールを検討しよう
人を画面のなかに入れながら魅力的な写真や映像を撮るには経験と技術が必要です。技術や経験を身につけるのが難しいなら、ドローンスクールに通うか、最新のドローンを買うことをおすすめします。
最新のドローンは動くものをトラッキングして自動追尾する機能や、自動で円を描いてくれる機能などが備わっているため、操縦に慣れるとすぐにダイナミックな映像が撮れるようになります。
ドローンスクールに通うのも選択肢のひとつです。プロの講師から学ぶことで、基礎から応用までさまざまな技術を学べます。技術を教えてもらい身につけるか、最新のドローンを買うかは人それぞれですが、独学に比べて早くプロ級の写真や映像が撮れるようになるため、ぜひ検討してみてください。
4.トレッキングでドローンを飛ばす注意点
トレッキングは山で行うアクティビティです。山の中で無許可でドローンを飛ばすと、法に触れたりトラブルを引き起こしたりと大きなトラブルに発展することがあります。
このような事態を避けるためにも、ドローンを飛ばすために必要な手続きや安全な飛行についてのルールはきちんと学びましょう。山でドローンを飛ばす際には2つの申請や許可が必要です。
①航空法に基づく許可申請
ひとつめは、航空法で定められたルールとして必要な許可申請です。飛行する場所や飛ばし方に応じて内容が変わってくるため、大変複雑な申請作業となります。
申請が必要かどうか確かめるには、国土交通省のホームページを確認してください。申請は24時間365日、オンラインで申請可能です。飛行できるエリアを確かめられるフライトマップも確認しましょう。
②土地の所有者・管理者に対する確認と届け出
ふたつめは、土地の所有者・管理者などへの届け出です。こちらは統一されたフォーマットがないため、個別で届け出をする必要があります。
そのうえ、「ドローンの飛行に関してはこちらに連絡」などの情報がないため、ご自身で調べなければなりません。面倒ですが、申請しないと法に触れる可能性が高いため、必ず申請してください。
山はほとんどの場合どこに申請すれば良いか分からないため、ご自身でインターネットで調べてみて、「ここかな?」と思う問い合わせ先に問い合わせしてください。森林管理局・ビジターセンター・神社・自治体など、問い合わせ先は山によってさまざまです。山のホームページがある場合はホームページに明記されていることもあるため要チェックです。
また、最近ドローン撮影をする人が増えてきたため、トレッキングガイドが知っている可能性もありますので、トレッキング前に聞いてみましょう。少し面倒な手続きですが、法を守るためには大切な行程です。山によっては一部分だけ私有地の場合もありますので、申請時に必ず確認し、適切な申請を行いましょう。
5.トレッキングで使えるドローン撮影テクニック4選
ここでは、トレッキングで使えるドローン撮影テクニックをご紹介します。テクニックはたくさんありますが、特にトレッキングの際に使えるものを選びました。トレッキングに出かける前に確認しましょう。
①下降チルトアップ
下降チルトアップとは、ドローンを下降飛行させながら、カメラを上向きに動かすことを指します。被写体をより強く印象付けたいときに使います。滝や険しい山肌、崖などの高低差がある場所で使うのに向いています。
このテクニックのポイントは、ドローンを下降させながら被写体を画像の外に出さないようにカメラを操作することです。下降のスピードと、カメラを動かすスピードを一定にすることが大切です。
ドローンの動きとカメラの操作を同時に行うため、練習が必要ですが、トレッキングではよく使われているテクニックです。ドローンを下降させる速さに合うカメラの動かし方を見つけ、繰り返し練習しましょう。
②ノーズインサークル
ノーズインサークルとは、被写体を中心に、その周りを円を描くように旋回させる方法です。プロも使うテクニックなので、ぜひ習得してダイナミックな映像を撮ってみてください。
被写体をさまざまな角度から撮れるので、ドローンをご自身から離した場所で使いましょう。ドローンをご自身から離した場所に配置することで、ご自身と見晴らしのよい雄大な景色の両方を映像に収められます。
始めのうちは綺麗に周りながらの撮影が難しいため、トレッキングの前に練習しましょう。最初はゆっくり一周できるようにして、綺麗な円を作れるようになりましょう。
上手くなってきたら早いスピードで周る練習をするというように練習を積み重ねてください。
③パン
パンとは、ドローンをある程度まで上昇させ、その場でドローンを中心として360度回転させる方法です。広大な景色を撮影するのに向いていますので、トレッキングの際におすすめのテクニックです。
このテクニックで重要なのは、ドローンは移動させず、ドローンの向きだけを変えることです。それに加えて、ドローンの向きを変える速度を一定にしなければなりません。同じ速度でゆっくりと機体を動かすことが大切です。
トレッキングの場合、このテクニックはご自身と見晴らしのよい雄大な景色の両方を映像に収めるのにピッタリです。練習を重ねれば初心者でも簡単にマスターできますので、ぜひ試してください。
④後退しながら上昇
この撮り方は、被写体からどんどん遠ざかりながらドローンを上昇させるテクニックです。ドローンならではの壮大な映像が撮れます。トレッキングにも相性が良いテクニックのひとつです。
トレッキングで使うなら、ご自身がいる場所からだんだん視点が高くなっていき、ご自身と自然がひとつになっているかのような映像を撮るのがおすすめです。この映像を撮ることで、自然の壮大さを伝えられます。
この撮影で重要なのは、後退し始めた時にいきなり高度を上げすぎないことです。ご自身を対象物として後退しながら上昇させる場合、飛ばし始め直後は後退をメインに行ってください。ご自身から離れたところで上昇飛行をすると上手く撮れます。
また、後退開始時や上昇開始時のドローンの動きは、「ジワーッとゆっくり動かす」ことを意識しましょう。
急に速度をあげるとドローンが大きくブレて上手く撮影できません。操作し始めの「ゆっくりジワーッと」をマスターするには練習が必要です。速度をだんだん上げる練習と上手くドローンを上昇させる練習を行うとマスターできるテクニックなので、ぜひ登山に取り入れてください。
まとめ
本記事では、トレッキングでドローンを使うメリットや注意点、撮影テクニックをご紹介しました。トレッキングでのドローンの使用は、申請などさまざまな難点もありますが、一度経験すると次回からは比較的楽に申請が進められます。ドローンを使うことで魅力的な映像が撮れますので、ぜひトレッキングにドローンを活用してください。
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